さて、「世界最大の油彩画」に行ってみよう。
体育館の中央に絵が掛かっており、周囲には絵と直角に鏡が張り巡らされていて、絵に広がりを与えている。

絵の全体像をまとまり良く示すのは容易なことではない。
左側から三分割して示す。



絵には西側のステンドグラスを通した光が当たっている。
ところが、ある時間になると窓にカーテンが引かれ、絵に様々なライトアップがなされるのだ。

中央の上部には円い窓があり、ブラックホールとの解説がある。
しかし、ブラックホールは光を飲み込んでしまい真っ黒に見えるので、満月が出ているこの部分はブラックホールではないだろう。
「壺中の天」という言葉があるが、この絵は宇宙からみた「壺中の地球」なのだろう。

高みに向かう人々の群像は人類の歴史。
赤く燃え上がる様は美しくもあり、むしろ不安をかき立てる。

屹然と前を見据える者は神なのか人なのか。
主人公?

軍は進み、戦争の足音が聞こえる。兵士が乗るのは軍馬ではなく、山羊のような変な動物。
戦いはティラノサウルスの時代から続くものなのか。

天空の下で、地球は荘厳に染まっていく。
というわけで、照明により、ずいぶん絵から受ける印象は変わっていきます。
現地に行って体験するのが一番です。
さて、奥の方に「世界最大の油彩画」のためのデッサンが展示されている。
これもかなり大きいもので、モノクロで描かれている。
人物の輪郭はグラデーションではなく、線描きである。
私のようにマンガ世代の者にとっては、輪郭線があった方がわかりやすい。







なんで、このような素晴らしい絵の数々が、北海道の田舎にあるのか?
なんとも不思議であるが、現地に行ってみると清澄な空気の中に静かに存在しているのがふさわしいと思える。
絵の画像情報はアイコン化してどこでも見られるが、この絵の見上げる巨大さと醸し出す雰囲気は実際に足を運ばないとわからない。

